犬の巨大食道症 症状・原因・治療方法とは?
犬の巨大食道症 症状
アカラシアともいい、何らかの原因で食道が広がって大きくなった状態をいいます。
このときに、食べ物を食道に送ろうとする蠕動運動が止まります。
このときの症状としては、食べ物や水を吐くことです。
普通に吐くのではなく、遠くに食べ物を飛ばすような感じで吐きます。
巨大食道症にかかった約3分の2のイヌは食道から吐くときに食べ物の一部が肺に入って、嚥下性の肺炎を起こすことが知られています。
この吸引性肺炎によるものが巨大食道症の死因の主なものです。
主な症状としては他に、体重の減少、呼吸困難、発熱、鼻汁が出る、せきをする等があります。
原因と予防・治療方法
特に離乳して間もない子犬によく見られる病気です。
病気そのものによって食道が大きくなる場合と、なんらかの病気によって二次的に食道が大きくなる場合の原因があります。
胸部のX線検査がもっとも重要な検査です。
通常食道が大きくなってガスがたまっていることがわかります。
完全な治療は難しいので、食事を注意して食べさせることによって吐出を抑えます。
この病気は約70%の犬が最終的に死亡する経過がかなり悪いものといわざるといえません。
多くの場合遺伝が関係していると見られています。
同じ病気を持つ犬同士を交配させない配慮が必要です。