犬の僧帽弁閉鎖不全症 症状・原因・治療方法とは?
犬の僧帽弁閉鎖不全症 症状
心臓の僧帽弁が閉鎖不全を起こす病気で、異常は5~6歳で始まりますが、症状が顕著になるのは10歳になってからです。
乾いたような空せきを運動時や夜間にすることが多いようです。
さらに進行すると、呼吸が苦しくなったり早くなったりして、貧血となり、舌や唇が紫色になったりします。
末期には、激しいセキが出て倒れたり、昏睡状態に陥ることもあります。
原因と予防・治療方法
老年期によく発生する病気で、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁が肥厚して完全に閉じなくなり、血液が逆流してしまう病気です。
重症化したり、この状態が長く続いたりすることにより、肺がうっ血を起こして肺水腫の状態となり、せきや呼吸困難を起こします。
効果的な予防や治療方法は今のところまだありませんが、なるべくイヌを興奮させないようにし、長い散歩などは控えたほうが良いでしょう。
治療は利尿薬や強心薬などの薬が主に使われますが、多くの場合、長い間薬を飲ませなければなりません。