犬の犬鉤虫症 症状・原因・治療方法とは?
犬の犬鉤虫症 症状
十二指腸虫症とも呼ばれる病気で、
糸くずのような長さ1~2センチの白い虫が小腸に寄生して発病します。
寄生虫病のなかでは、最も激しい症状が出る病気です。
ふつう7歳以下のイヌで発病し、寄生率と寄生数も高くなっていきます。
消化器の壁に噛み付いて吸血するので、出血をおこすことがあります。
出血によって鉄欠乏症貧血が起こり、重症になると歯茎や結膜が白くなってきます。
原因と予防・治療方法
カギのような歯を口にもった寄生虫で、腸の粘膜に噛み付いて寄生します。
糞便によって外界に排出された虫卵が、孵化して感染子虫となり、おもに土の中に生きています。
犬への感染は経口感染と経皮感染の感染経路があり、感染から3週間後に大量の卵が便から出ます。
ふだんから犬の飼育環境を清潔にし、乾燥を保ち、糞便はすぐに処置することが大切です。
感染してしまった犬には、駆虫薬で治療が可能です。
ただし、貧血がひどくなる場合があり、その場合が輸血が必要になります。
症状が軽い場合は、駆虫薬を飲ませるか皮下注射するだけで十分です。