犬の慢性腎不全 症状・原因・治療方法とは?
犬の慢性腎不全 症状
何らかの原因で、尿をつくるネフロンが少しずつ壊れていくことで血液のろ過をしなくなり、腎臓がはたらかなくなります。
はっきりした症状が出るまでに時間がかかり、症状が出たときには治療が難しいこともあるのが慢性の腎不全です。
食欲は不振となりやせることが多いのですが、症状が落ち着いているときと悪化しているときではその程度に差があります。
慢性の食欲不振や嘔吐が見られ、多飲多尿、貧血、痩せる、被毛のツヤがなくなるなどの特徴があります。
原因と予防・治療方法
慢性糸球体腎炎、間質性腎炎、水腎症などの病気によって、腎臓の中のネフロンが少しずつ壊れて腎臓が働かなくなります。
治療は輸液と食事療法が中心となります。また貧血の治療も必要です。
輸液は治療が長期にわたるため、飼い主自身が犬の皮下へ輸液することがすすめられます。
慢性高血圧が見られるため、心臓の治療に使われる薬を長期投与することもあります。
食事療法は、たんぱく質のコントロールと塩分を制限した食事療法となります。
良質なたんぱく質を適量摂り、リンを制限した食事療法をすすめます。
腎不全になった腎臓が元に戻ることはないので、残された腎臓をこれ以上悪くさせないように進行を遅らせることが目的となります。