犬の膀胱結石 症状・原因・治療方法とは?
犬の膀胱結石 症状
この病気は尿路結石のなかでも一番多く見られ、普通は細菌性の膀胱炎につづいて起こります。
イヌのメスのほうが尿路感染を起こしやすいので、この病気もつづけて発症することが多いです。
ただし、メスの結石の小さなものは流れ出ることが多いので、症状が出るのは大きい石が出来たときです。
小型犬で結石が大きいときには、膀胱のあたりを触るとかたい石のようなものが感じられます。
細菌性の膀胱炎と同じような症状が現れますが、出血はこちらのほうが多く見られます。
排尿の回数は多く、残尿感があるので、血は小さなかたまりの状態になっているか、きれいな色をしていることが多いようです。
血液の成分が壊れてヘモグロビンが溶け出すため、尿の色はコーヒー色や紅茶色に変わります。
原因と予防・治療方法
膀胱炎が原因となり、膀胱の粘膜の上皮細胞などがはがれたり、炎症によってなんらかの物質が作られたりします。
このときにそれらの物質が結晶化するための核になって結石が成長します。
X線検査によって結石を見つけます。尿検査や血液検査を行うこともあります。
原則は手術によって結石を取り出すことですが、結石が小さかったり、うすかったりして溶かしやすいと考えられるときや、犬の体の状態があまりよくないときには内科療法が取られたりします。
細菌に感染している場合は抗生物質を与えます。